学長あいさつ

第55回経大祭「ambitious」に寄せて
石田 優子
経大祭は、大学が開学した翌年の1968年を初回とし、以降、半世紀にわたり毎年開催され、学生・大学関係者のみならず、地元の皆様にも多数ご来場いただき、地域コミュニティの中核のひとつとして期待される本学の役割の一翼を担ってきました。運営には、「大学祭実行委員会」が、企画、広告、協賛金集めなど主体的に携わり、1年がかりで準備しています。
ただ、新型コロナウイルスの感染が発生して以降、祭の開催が叶わなかった年もありました。今も、集客型イベントの開催には多くの制約があります。こうした中、実行委員の学生たちはコロナ以前とは違う、あたらしい大学祭のかたちを模索し続けています。昨年、祭の開催理念を「コロナ禍で希薄になりつつある学生同士の絆を再確認して希望を持つきっかけとする」と決め、以来、企画をゼロから見直し、工夫を凝らして、今できることを最大限やろうと努力をしてきました。
「ambitious」
この、今年のテーマは「学生の、学生による、学生のための」祭を目指し、あたらしい大学祭の創造と継承にチャレンジしようとする学生たちに、ぴったりであると思います。コロナ禍でも下を向かない、困難にあっても諦めない、こういうときこそ意欲的に!野心的に!積極的に行動したい!とする熱意、若者らしい情熱が、未来への希望につながると思います。
今年の経大祭が、学生にとって忘れがたい、青春の思い出となることを期待しています。開催後の夜には、花火を打ち上げる予定だと聞きました。夜空を彩る花火の、最後の光が消えたあとも、参加したひとりひとりの心の中にはきっと、輝く思い出がいつまでも残ることでしょう。
最後に、地域の方々をはじめ、ご支援いただいている皆様には、コロナ禍のためご来場いただくことが叶いませんが、今後も変わらぬあたたかい応援を賜りますよう、何卒心よりお願い申し上げます。